MT4/MT5でEAを用いたFX自動売買を24時間快適に稼働させる環境を構築するには、仮想デスクトップクラウドサーバー(VPS)が必要です。今回はコストパフォーマンスに優れたおすすめ3社「シン・クラウドデスクトップ for FX 」「お名前.com デスクトップクラウド 」「ABLENET(エイブルネット) 」を比較し紹介します。
下記表は各VPS会社の一番下のスペックとなるプランで比較しました。
また、料金は通常の料金(毎月更新に掛かる料金)です。(料金はコロコロ変わるので公式サイトで要確認)
初月はキャンペーンなどでどこも見た目上の料金を安くしています。
重要なのは更新料金なので騙されないでください。
おすすめVPS業者 | メモリ | CPU | SSD | 初期費用 | RDS SAL | 料金 |
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シン・クラウド デスクトップ for FX | 2.0GB | 2コア | 80GB | 無料 | 無料 | 3,250円 |
お名前.com デスクトップクラウド | 1.5GB | 2コア | 60GB | 無料 | 無料 | サービス維持調整費+10% | 3,036円
ABLENET(エイブルネット) | 2.0GB | 2コア | 60GB | 無料 | 1320円/月 | +RDS SALライセンス | 2,208円
正直、コスパが一番いいのは「シン・クラウドデスクトップ for FX 」なので、詳細は読まずにここで即決でも良いです。各VPS会社の詳細を知りたい方は続きをご覧ください。
おすすめVPS
MT4/MT5でFX自動売買を運用するのにおすすめのVPSは下記3社です。
- シン・クラウドデスクトップ for FX
- お名前.com デスクトップクラウド
- ABLENET(エイブルネット)
すでにお伝えした通り、料金・サーバースペックなどを比較して一番コスパがよくおすすめなVPSは「シン・クラウドデスクトップ for FX 」ですが、他のVPSもそれぞれ特徴があるので自分に合ったVPSを契約しましょう。
シン・クラウドデスクトップ for FX
「シン・クラウドデスクトップ for FX(MT4/MT5に対応)」は、「Xserver VPS」のシステムをベースにしたFX自動売買専用VPSサービスです。
2023年7月から提供開始された比較的新しいVPSサービスですが、高いスペックと安定性で大変人気です。
また、FX自動売買専用VPSなので、必要な機能だけに特化しており、MT4/MT5の高速処理を可能にしました。
さらに、メンテナンスや障害によるサーバー再起動があっても、EA自動売買を止めないようにする「自動ログオン設定」を搭載しているので、24時間365日安定して取引を行えます。
項目 | お試し | スタートアップ | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|---|
1か月 | 3,250円 | 4,030円 | 6,250円 | 9,361円 |
メモリ | 2GB | 3GB | 5GB | 10GB |
CPU | 2コア | 3コア | 4コア | 8コア |
ディスク容量 | 80GB | 150GB | 200GB | 300GB |
お名前.com デスクトップクラウド
お名前.comデスクトップクラウド(MT4/MT5に対応)もFX自動売買に特化した高性能サーバーで高速処理を実現しています。
安心な面としては、万が一に備えてサービス品質保証制度(SLA)を導入しており、99.99%以上が保証されています。
お名前.comデスクトップクラウドはどちらかというとVPSの初心者向けの安心サービスという位置づけ。
- 全プランSSD搭載、Windows Server 2019採用
- 簡単操作・難しい設定不要
- 24時間365日のサポート体制
項目 | お試し | スタートアップ | スタンダード | プレミアム |
---|---|---|---|---|
1か月 | 3,036円 | 3,762円 | 5,874円 | 8,646円 |
メモリ | 1.5GB | 2.5GB | 4GB | 8GB |
CPU | 2コア | 3コア | 4コア | 8コア |
ディスク容量 | 60GB | 120GB | 150GB | 200GB |
ABLENET(エイブルネット)
ABLENET(エイブルネット)はMT4/MT5対応で運営26年以上の老舗VPS業者です。
【格安】【高速】【安定】を実現したVPSを提供しており、WindowsServer搭載のWinプランはシステムトレーダーに人気のプランになっています。
なお、Microsoft Officeも使えるのでリモートワークも可能です。
その他、最新のOS・WindowsServer2022が選択可能で、自由度が高く、プラン変更やメモリ増量等のオプションも豊富でダウングレードも可能になっています。
項目 | Win1 | Win2 | Win3 | Win4 | Win5 |
---|---|---|---|---|---|
1か月 | 2,208円 | 2,865円 | 5,098円 | 7,594円 | 16,002円 |
メモリ | 2GB | 3.5GB | 6GB | 10GB | 16GB |
CPU | 2コア | 3コア | 4コア | 5コア | 8コア |
ディスク容量 | 60GB | 120GB | 150GB | 150GB | 150GB |
VPSのプランを選ぶ目安
VPSのプランを選ぶ目安は、MT4/MT5をいくつ立ち上げるかです。サーバーのスペックが低いとMT4/MT5を複数立ち上げると動きが重くなります。そうするとEAの動作にも影響が出る可能性があります。
「シン・クラウドデスクトップ for FX」ベースだと下記のようになっています。
- お試しプラン:MT4 1個
- スタートアッププラン:MT4 2個
- スタンダードプラン:MT4 4個
- プレミアムプラン:MT4 8個
今後の拡張性を考慮して、複数のMT4/MT5を立ち上げる予定がある方はMT4を2個以上立ち上げられる「スタートアップ」「スタンダード」プランが良いですね。
お試しプランでも2個以上MT4を立ち上げられますが、動きがかなり重くなります。
なお、利用途中でもプランを上げることは可能なのではじめはスタートアップ辺りが無難です。
VPSを利用するメリット
- 自宅の通信が不安定でも関係ない
- サーバーを利用するので長期間安定稼働が可能
- シャットダウンの必要もなく電気代を節約可能
- 出先やスマホからもサーバーにアクセス可能
- 震災でハードディスクが壊れる心配がない
VPSを利用するメリットとして、まず第一に、VPSでは通信が不安定でEA運用に支障が出ることがありません。
通信に支障が出るとEAが正しく動かないので機会損失が発生してしまいます。自動売買なのに本末転倒ですよね。
また、VPSはデータセンターでの管理なので、不測の事態でも24時間サーバーが止まることはまずありません。
出先やスマホでもEAのトレード状況を逐一確認できるのも良いですね。
それと、お金をかけて月額のVPSを契約したとしても、自宅PCで24時間いつ止まってしまうかわからない状況でビクビク稼働をしているよりも、なんだかんだ電気料金も上がっているので、VPS運用はコスパはかなり良いです。
VPSを利用するデメリット
- 料金(コスト)がかかる
- 仮想デスクトップサーバーにつなげるのに少々知識がいる
VPSを利用するデメリットを色々考えましたが、VPS(仮想デスクトップサーバー)のデメリットはこれくらいなものです。
まずは、コストが掛かるということですね。
とはいっても、電気代や24時間稼働させるパソコンの消耗を考えたら実質タダみたいなものだと考えています。
また、VPSをつなげるのに知識がいるというデメリットですが、正直なんのことはありません。
EAを運用しようとしている方なら、マニュアルを見れば誰でもできます。操作も簡単でローカルパソコンを操作しているようにできます。EA(exファイル)をローカルPCからVPSへ移動させるのも通常のコピー&ペーストでできてしまいます。
サポートも充実しているのでトラブル時はチャットやメールで24時間対応してくれるので心配はいりません。
まとめ
おすすめVPS業者を紹介しました。
お名前.comデスクトップクラウドにしてもABLENETにしても料金表にはない「サービス維持調整費」やら「RDSライセンス」やらが加算されます。サービス維持調整費ってなんですかね。これは正直イラっとしますよ。
「シン・クラウドデスクトップ for FX 」が一番料金体系もわかりやすく、スペックも高くおすすめですね。